2017年リフォーム
北蒲原郡聖籠町 S様邸
昔ながらの景観と真新しい戸建てが混在する、海辺の住宅街。その一角に建つS様邸は、築45年の日本家屋です。ご主人のお母様が一人で暮らしていましたが、長女の小学校入学と次女誕生をきっかけに、二世帯同居を開始。1年ほど経ち、やはり昔ながらの住宅に不便を感じたS様は、新築かリフォームを検討するようになりました。「敷地内に私たちの家を新築するという手もありましたが、おばあちゃんが独りになってしまうし……。それに、家が2軒あると後々困ることもあるかと思って」とS様。お母様の知人から紹介のあったマモル建築を含め、3社から話を聞いたところ、S様邸は素材も造りも堅牢で、リフォームでも十分に長く住める家であると分かりました。しかし、「本当に新築のようになるの?」と、安心はできなかった奥様。「その点、マモル建築さんはリフォームのメリットだけじゃなく、建物の状態やその懸念点も説明した上で、どう解決するかまで提案してくれました。お願いした決め手はそこですね」。住み手の立場になって、未来を一緒に考えるマモル建築の姿勢が、S様ご家族の心に響いたようです。
玄関のすぐ左側には、リビングとキッチンが一続きの現代的なLDKが広がります。対面式のダイニングキッチンは、家族5人がゆったりと食事できる広さ。隣には広々としたランドリールームも備え、奥様もお母様ものびのびと家事ができているそう。「南側の一番いい場所に、おばあちゃんの個室もつくりました。一人の部屋を持ったのは初めてだと、喜んでくれています」。
さらに、家の中央に位置する2間続きの仏間は、必要最小限の改修のみで活かすことに。昔ながらの在来工法と最新技術のどちらにも精通した、マモル建築ならではの提案だったと言います。一方で、古い住宅の弱点である耐震性・断熱性は大幅に改善。「実際に住んでみると、部屋の暖かさは断然違います。仕事柄、私は朝が早いのですが、冬の早朝の刺すような冷気はもう感じません」とご主人は嬉しそうに話します。
長年過ごした実家だけに、リフォーム後のイメージがなかなか湧かなかったというご主人。「新築のようにしたいとだけ伝え、後はお任せしました」。マモル建築が提案する、複数のプランを繰り返し検討。また、間取りはもちろん、工事をどのように進めるかも話し合ったそう。その結果、S様邸のリフォームは仮住まいへ移ることなく、在宅のまま進めることに。工期は若干長くなりましたが、引越しの手間と費用を省くことができました。「工事中は、玄関で料理をしたことも。生活に不便はあったものの、リフォームを手掛ける職人さんの顔が見えて安心できました」と奥様は笑います。「営業・設計の寺尾さんが、大工仕事もされてるのを見たときはビックリしました(笑)」。工事期間中も密にやり取りができ、その結果、新旧和洋が調和する納得の家が完成しました。
「リフォーム後、毎日家に帰るのが楽しみになりましたね」とご主人は笑います。奥様も「生活のモチベーションが上がりました。料理をするにも張り合いが出るし、人を呼ぶ機会も増えました」と目を輝かせます。お母様は、広々とした敷地でガーデニングを始めたいと話しているそう。まだ幼い姉妹の成長を見据え、2階にそれぞれの個室も用意。夫婦の要望どおり、まるで新築したかのように、家族の暮らしに合わせた家に仕上がりました。「木造建築の強さには驚かされました。条件さえ揃えば、50年、100年と長く持つ家にできるんですね」と、納得の表情を見せるご主人。ときには古いものを活かしながら、快適で新しい住まいを提案するマモル建築のリフォーム。生まれ変わったS様邸はこの先も、長く家族の暮らしを見守ってくれることでしょう。