2019年入居
新潟市北区 O様邸
公共施設が立ち並ぶ、緑豊かな住宅地の一角に建つO様邸。上品なグレーの外壁に、そとん壁と木材をアクセントにした立体感のあるアプローチが印象的です。O様は北区の別地区で、ご主人のお父様が購入した家に長年お住まいでしたが、「増築やリフォームを繰り返していたのですが、なかなか暖かくならなくて。構造自体が古いので、建て替えるか住み替えるかしないと、老後は暮らせないと思ったんです」と新築を検討したそう。マモル建築とのお付き合いは、20年前に父母の介護リフォームを依頼したことがきっかけ。「地元にいい業者があるとケアマネージャーさんに教えてもらいました。社長の五十嵐さんや大工さんと長くお付き合いをする中で、この十数年で木造住宅の性能がずいぶん上がったことを教えてもらって。スタッフの皆さんも熱心に勉強していらっしゃるし、新築するならマモル建築さんと決めていました」と奥様は笑います。
「建て替えだと2回引っ越ししないといけないでしょう?」と近くでの土地購入を希望されたO様。しかし希望の土地はなかなか見つからなかったそう。そんな時、営業の寺尾さんから、この場所を提案されたといいます。そこは公共施設の植栽が借景として楽しめる、閑静な住宅街。「主人がひと目見て気に入ってしまって。やはり地元の業者さんだから地域の情報は早いですね」
O様邸に足を踏み入れると、ほんのり木の香りが漂い、心地よい空気がふわりと包み込みます。「高断熱・高気密の家と言っても、私は窓を開けて自然の風を入れたいですし、自然を感じて暮らしたい。なので『冬は寒すぎず、夏は暑すぎない家』にしてほしいと。それに、快適に暮らすために余計なエネルギーを使うのも不本意でした。この考えに五十嵐社長も賛同してくれて」と奥様。O様邸はオール電化住宅ですが、床暖房はありません。「1月に入居しましたが、真冬もエアコンひとつで十分快適なんですよ」。また、光熱費も大きく削減。家計簿を見せてもらうと、家族4人が暮らす戸建て住宅とは思えない驚きの金額が。「前の家では灯油代だけで月に1万5千円かかっていましたから。光熱費は半分とまではいかないけれど、それに近いものはありますね」
打ち合わせを進める中で、O様が驚いたのは「間取り」と言います。玄関脇にはコートや靴、土の付いた野菜も置ける土間があります。またLDKと家事室が回遊式になっており、家事室には洗濯機や洗い場も集約。「私は家事のほかに、趣味の洋裁やパソコンができる部屋がほしいと伝えたんです。でもこの間取りは驚きました」。扉で区切らず空間をゆるやかに繋げた間取りは、高気密・高断熱の躯体があってこそ。「ずっと温めてきたプランがあったのですが、提案や説明を聞いているうちに考えが変わったこともたくさんありました」と奥様。20年にわたってお付き合いがあり、家族構成や暮らしぶりを熟知していたからこその提案だったのかもしれません。
父母の介護を経験してきたO様。ご自身の経験も踏まえて「この先どうなるか、こればかりは分かりません」と言います。廊下の幅や階段の傾斜など、すべてに余裕を持たせて作っているほか、瓦屋根や外壁も「私達が生きている間はメンテナンスしなくていいように」と長寿命のものを選びました。いざという時は売却できるよう、資産性も考慮に入れたと言います。その上で「主人もあと数年で本格的に退職。家に長くいることになるので、家族みんながプライベートを保ちつつ、ストレスなく過ごしたい」と奥様は笑います。これからは人生100年時代。「木造住宅でも50年、100年持つ家を創りたい」というマモル建築の家は、これからの長い人生を見据えたO様の賢明な選択と言えるでしょう。